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ビオトープ |
ドイツ語のBio(生物)とTop(場所)の合成語で、多様な生き物が持続して暮らせる生息空間を意味する言葉です。 ビオトープの中では、一種類だけでなくいろいろな種類の生き物が、人の手を借りずに餌を取り、眠り、子孫を産み育て、ある生き物は成長に伴って、生活空間を変えながら暮らしています。しかし、都市開発が進むにつれて、身近なビオトープは次々と姿を消しつつあります。そこで、最近では残されたビオトープを守る<保全>と共に、人間の手でビオトープをつくる試み<再生>が行われるようになってきました。このような活動によって様々な生き物が暮らす自然と共存することは、私達の身近な生活環境に潤いを与え、日常生活に豊かさをもたらしてくれるのではないでしょうか。 いろんな自治体や、任意団体、全国の小中学校で積極的に取り組んでいるみたいです。特に、小学校では総合的学習の一環として、環境に対する感性を養うのに最適の素材として、力を入れているみたいです。 学校におけるビオトープの創造事業は、従来行われてきた〈学校緑化〉とは異なり、日光―植物の生息―動物による補食―細菌による分解という、自然生態系のシステムを生かした小さな自然の復元として位置づけられます。 ○ 学校にビオトープをつくることの意義 1、自然に興味をもち、命の大切さを知るきっかけづくり 2、街のなかで減少しているトンボやチョウなどの身近な生き物の生息環境の復元 3、学校と地域や行政とのパートナ-シップによる環境保全活動の実践 というのがあります。 どうやら人工の自然を作るのではなく、自然に任せた自然ということでしょう。茂漁川の工事もビオトープといえるのでしょうか。柏木川も以前と比べると、だいぶ自然の川のような感じになってきましたが、用水としての役割、水質、動植物の連携等、いろんな面から見つめて、これからどのような川になっていくのか、どのようになってほしいのか、みんなで考える時期がきているのかも知れません。 柏木川は、小学校のすぐ脇を流れていますし、校歌にも出てきます。わが町、わが小学校のビオトープを柏木川で実現できたらいいなと思います。 『2000年3月発行 【私たちの柏木川】より』 |
想い出 |
子どものころの僕にとって柏木川は、遊ぶ場所ではありませんでした。ほかに遊べる小川がたくさんあったこともありますけど、そのころの柏木川は、コンクリートの壁が両面に垂直に立っていて、降りていくことも難しかったし、川というよりは用水路にしか見えなかったので、魅力もなかったのです。 柏木川が今のように変わったことを、実は最近まで知りませんでした。学校の行事に毎年何回か来ているんですけど、気がつかなかったというよりも気にしていなかったと言った方がよいでしょう。今回このプロジェクトに参加して、柏木川の中を歩いた時、ずいぶんと川らしくなったのを見て、ちょっとうれしかったです。 小学生のころ、学校の近くの橋(もちろん古い方の橋)を渡って、原田さんの家の前まで行く途中、ちょうど中間ぐらいに小川があり、毎日そこで道草を食っていました。僕はそこで、ザリガニを捕まえたことがあります。6線沿いにも川があって、夏になると蛍がたくさん飛んでいました。特に生協(今はもう閉めていますが)の所はすごく、とてもきれいでした。 札幌のような都会と比べたら、島松はまだ自然が多いような気がしますが、やっぱり、昔とはちがいますね。なんといっても生き物が少なくなりました。 トンボや蝶々も少なくなったようですが、特に水生生物が非常に少なくな ったように思えます。トンギョ(正式な名前はわからないのですが、子どものころそう呼んでいました)も、フナも、どじょうも、最近見ていません。 昔、それらがすんでいた小川も少なくなりました。いろいろ考えますと、僕は柏木川のこと、川のことをほとんど知らないことに気がつきました。 どんな川にどんな魚や虫がいて、それらはどんな条件で生息できるのか、現状はどうなのか。さらに、川にはどんな鳥が来るのか、どんな草木が生えているのか、知らないことが多すぎます。 とりあえず、せっかく柏木川プロジェクトというものに入ったのだから、柏木川について勉強してみたいと思います。昔はどんな生き物がいたのでしょうか。他の地域の似たような川はどうなっているのでしょうか。もし、生き物がたくさんいる川に出来るのであれば、どうすれば良いのでしょうか。 それが可能なのか、問題点はないのか。まず、現状を把握しなければならないでしょう。今、定期的に水質検査をやっています。ゴミを拾いながらの観察もやっています。生き物の調査はこれからです。できれば、柏木川のマップを作って、植物の分布や、魚や虫の生息状況を紹介できたらいいですし、ホームページも作れたらいいなと思います。 『2000年3月発行 【私たちの柏木川】より』 |
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