柏木川プロジェクトとは |
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柏木川プロジェクトは、北海道恵庭市島松にある「島松小学校」のPTAが母体となって、平成11年5月にスタートしました。 |
はじめに
子どもたちの健やかな成長のためには、学校とともに家庭や地域社会において様々な体験を重ねることが必要と言われています。 でも、最近の家庭や地域社会を取りまく環境は、ライフスタイルの変化などにより、子どもたちが自然体験や生活体験等、外で遊ぶ機会が非常に少なくなっています。 こうした状況から、教育のありかたが、いろいろな場で検討されてきました。 体験的な活動を重視する観点から、2002年(平成14年)の完全学校5日制への移行に伴い、新しい教育課程がスタートし、総合学習などのカリキュラムが加わることになっています。 島松小学校でも、豊かな地域資源を活用した自然体験学習に取り組む方針で、その具体的な取り組みの計画・検討が進められています。 |
島松小学校校歌 | 島松小学校応援歌 |
清く花咲くすずらんの 香りがみちるこのおかべ 柏木川の水は澄む 平和の鐘をうちならしつつ 建てし島松小学校 島松小学校応援歌 |
白いわた雲 ポッカリと かしわ木川に うつる時 若い力だ よろこびだ ぼくらは島松 元気な子 |
柏木川
柏木川は島松小学校校歌や応援歌にも歌われています。 柏木川は島松小学校の象徴であり、自然環境に恵まれた島松地域の中でも代表的な資源といえます。 そして、柏木川流域には多くの木々が緑を作り、島松小学校グラウンドの林には40種類以上の野鳥の姿も見ることができるなど、鳥たちの住みかとしても、絶好の場所となっています。 島松小学校の横を流れるこの"柏木川"では、昔よく魚つりや川遊び・自然体験の場としてにぎわいを見せるなど、重要な役割を果たしてきました。 |
最近では
最近では、水質の悪化、必要以上にコンクリートを主体とした整備を進めてしまったことなどにより、人と川の関わりが薄れてしまい、自然体験の場としてもあまり利用されなくなっています。 また、こうした河川環境の変化に加え、これまで"川"は<危ない所>・<汚い所(汚れる所)>として、その利用が十分図られておらず、だんだんその存在(川)は私たち(子どもたち)と疎遠なものになっています。 |
柏木川プロジェクト
島松小学校PTAとして『人と川』の視点で、改めてこの柏木川を検証することにしました。 平成11年5月《柏木川プロジェクト》を設置しました。 プロジェクトでは、川・環境などについて再確認しながら昔のような活動する場、学ぶ場としての川の再現に向けて研究・学習を行いました。子どもとともに、自然環境への理解を深め、また、自然学習の受け皿づくりのために、取り組んできました。 |
茂漁川
恵庭市内の茂漁川は河川改修において、自然と調和した川づくりを目指しました。うるおいとふれあいのある水辺空間の形成が図られています。そこには、昔、私たちが親しみ遊んだ川があります。茂漁川はモデル河川として、全国的にも注目を浴びるなど、人々の関心が再び川に向き始めています。 【茂漁川】 延長約5Km。自衛隊北恵庭駐屯地付近から、漁川合流点まで、全体として住宅地域を流れており、市民に親しみやすい河川空間をめざす。1986年(昭和61年)改修工事。1990年(平成2年)に「ふるさとの川モデル事業」に認定。 |
ペケレ・ペェ
最近では水洗化により、生活雑排水の河川への流れ込みが減ったことに加えて、地域の人たちがきれいな柏木川を取り戻そうと、数年にわたり河川清掃を行ってきたことから、少しずつドジョウやウグイが泳ぎ、バイカモが花を咲かせる川に生き返りつつあります。 かつて、アイヌ民族がペケレ・ペェ(清澄な水の流れ)と呼び、清流を誇った柏木川を、もっと昔のような植生物が多くなり、トンボやホタルが飛び交い、人々が憩うような川に復元するためには、どのようにしていけばいいのでしょうか。 |
川の日
柏木川プロジェクトは毎月20日をプロジェクトの"川の日"と設定し、これまでこの川の日に定例会を開催しながら、情報交換や学習を重ねてきました。 偶数月は校下のレストラン、奇数月は学校で行いました。毎回十数名を超えるメンバーが集まり熱い交流が行われています。 |
川歩き
柏木川は自衛隊演習場の木村丘付近を源流とし、柏木、西島松、中島松地区を流れて島松川に合流する延長19.2Kmの河川ですが、7月の柏木川プロジェクト定例会(7月20日)には柏木川の現状把握と清掃を目的に、上流付近となる道立水産ふ化場から島松小学校までの約7Kmをプロジェクトメンバーで川の流れとともに、<川歩き>を行いました。 実際に歩くと、これまでとは違う視点で川を見ることができました。理屈・理論ではなく、いろいろなものを再発見・再認識しました。 |
子どもたちへ
今、子どもたちの遊びといえばTVゲームなどが中心となっており、外で遊ばない閉鎖的傾向にありますが、身近な地域資源を活用した自然体験を通して、自然の美しさ・神秘性・厳しさなどにふれ、感動や驚きを覚え、思いやり・忍耐力・協調性・社会性などを養い、生きることや生命の尊さを学ぶことが必要と思います。 そのために、子どもたちも含め、学校・家庭・地域が一体となって、自然や環境への理解を深めていくことが非常に大事です。 |
プロジェクトのテーマ
柏木川プロジェクトの長期的なテーマは、柏木川の環境整備にありますが、当面は川を知り、川に学ぶことを基本に、情報収集・水質検査(把握)などにしぼってきました。 今回の『柏木川プロジェクトホームページ』はこれまでの収集した情報や資料・記録などを元にして、まとめたものです。 大人も子どもも、もう一度【川】・【自然環境】を見つめ直すきっかけになればと思います。 そして、この活動の輪を学校・家庭・地域に広げていきながら、川を知り、川に学んで、昔のような安心して憩える柏木川の再現を図り、子どもたちに川のすばらしさ・楽しさを伝えることができればと願っています。 |
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